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2022年11月30日
葬儀の服装は何を着ればよい? 女性・男性・子どもの服装を解説
葬儀で着用する服装について、「なんとなくイメージはあるが、詳しくは分からない。」「今回参列する葬儀は、立場を考えてこの格好であっているのか?」など、詳しく分からない方も少なくありません。
今回は、女性・男性・子どもに分けて、葬儀のときに着用する喪服を解説します。
正喪服・準喪服・平服を紹介
喪服は、3種類に分かれます。この種類は、男性・女性どちらにも共通します。
・正喪服
・準喪服
・平服
です。
それぞれ、参列するときの立場によって、使い分けます。
正喪服は主催側が着用する
正喪服は、もっとも格式の高い喪服です。葬儀の主催者側が着用します。
男性:黒のモーニングコート・白のレギュラーシャツ・ネクタイや靴下も黒
女性:光沢感の少ないブラックフォーマルドレス・膝丈のスカート・黒のストッキング
男性の場合、黒のモーニングコートを着用して参列します。ただし、モーニングコートの着用は日中のみです。通夜には着用しないように心がけましょう。
女性は、派手な飾りや光沢感が少ない素材を選びます。肌の露出は控えめなデザインを選びましょう。
準喪服は喪主・参列者が着用する
準喪服は、もっとも一般的な喪服です。本来は、参列者側が着用する格式の喪服です。しかし、近年は、喪主(主催者側)も着用しています。
男性:ブラックスーツ・靴下やネクタイも黒色
女性:ブラックフォーマルスーツ・黒ストッキング・黒のトップス
正喪服とほとんど同じです。しかし、参列者が正喪服を着用することはありません。主催者側よりも格式が上がらないように配慮します。
喪服によっては、季節を感じられる素材が取り入れられている服もあります。光沢感がない喪服を選ぶように心がけましょう。
平服はダークカラーの服を着用する
平服とは、略喪服のことです。お別れの会への参列時や七回忌以降のご法事に着用します。
男性:黒、グレー、紺色いずれかのスーツ・白のワイシャツ・黒の靴下とネクタイ
女性:ダークカラーのワンピースやアンサンブル・黒のストッキング
男性は、色の幅が広がります。無地の生地を選びましょう。
女性も、おとなしい色のワンピースであれば着用可能です。アクセサリーも、控えめのパールアクセサリーであれば付けられます。
葬儀における女性の服装マナーを紹介
葬儀において、メイクやアクセサリーにもマナーがあります。
「ノーメイクは失礼にあたるか?」「アクセサリーはしてもよいの?」など、細かい疑問にお答えします。
葬儀では片化粧で口紅を塗らない
葬儀は、控えめに立ち振る舞うことが基本とされています。しかし、ノーメイクもマナー違反です。
葬儀に参列する際は、薄化粧で、口紅は塗らないメイクを施します。ラメが入っているアイメイク用品や、カビに見える化粧方法は避けましょう。
普段しているメイクと比べて、控えめな印象になるように心がけます。
また、華美に見える口紅は塗りません。近年は、ベージュ系の口紅を薄く引く場合もあります。
不健康に見えないよう、配慮しましょう。
葬儀では黒色のストッキングを履く
葬儀に参列するときは、黒色のストッキングを選びます。30デニール以下の肌が薄く透けるものを選びます。
黒のタイツはカジュアルなので基本は選びません。しかし、寒い地域での葬儀の場合、厚手のタイツを着用する場面もあります。家族や、他に参列する予定の方と確認しましょう。
ベージュのストッキングは葬儀に向かないため、避けてください。
葬儀で着けるアクセサリーは結婚指輪のみ
「葬儀でアクセサリーを付けてよいのか?」について、多くの方が迷われます。本来は結婚指輪のみ「着用してよい」とされてきました。しかし、近年は、葬儀でアクセサリーをつける方もいらっしゃいます。
例えば、真珠のネックレスやイヤリングは、控えめなデザインで光沢感が少ないものであれば着用できます。
ただし、ネックレスが2連になっているデザインや華美なデザインはご法度です。
金や銀、宝石をあしらった装飾品は控えましょう。
年代や地域性によって、好まれるデザインが異なる可能性もあります。参列前に確認されることをおすすめします。
葬儀における男性の服装マナーを紹介
葬儀に参列される男性のマナーについて、解説します。
女性のマナーとは違い、男性は持ち物にマナーがあります。葬儀に参列されるときの立場を考慮して、服装を選択してください。
葬儀ではダークスーツと白ワイシャツ
喪主はモーニングコートを着用します。ジャケットは黒、ズボンは黒かグレーから選べます。また、ワイシャツは白い無地を選びましょう。
喪主の場合は、一眼見て喪主と分かるように、格式高い服装を選びます。これは、1回忌あたりまで着用できます。
参列する方は、モーニングコートを着用できません。喪主よりも格式が上がらないように気をつけましょう。
参列者は、ブラックスーツを着用します。これは、黒のビジネススーツとは異なるため、準備が必要です。
葬儀では黒のネクタイ・ベルト・靴下・靴
葬儀で使用する小物は、ネクタイ・ベルト・靴下・靴などがあります。これらは全て黒色で統一します。
正喪服・準喪服・平服に共通して、黒の小物を揃えましょう。紺やグレーの靴下はマナー違反です。
もし、サスペンダーを使用する方がいれば、それも黒色を着用します。どの小物も、光沢感のない無地のデザインを選びます。
また、ネクタイピンは使用せずにネクタイを着用しましょう。ネクタイを結ぶときは、結んだときの窪みができないように配慮します。
葬儀の服装を季節別に紹介
喪服は、冬が寒くて、夏は暑いと感じる方も多くいます。
季節ごとに葬儀の服装を紹介します。
夏場の葬儀の服装
暑い季節の葬儀は、喪服が脱げなくて大変と感じる方もいます。喪服は基本的にジャケットを脱いで過ごせません。
男性・女性どちらも、屋内でもジャケットを着用しましょう。
男性は、袖からワイシャツの袖が見えるため、長袖を着用する必要があります。女性は、ワンピースタイプの喪服の場合、5分袖・7分袖のインナーに、ジャケットを羽織る方法がおすすめです。
ただし、ノースリーブやミニスカートは避けましょう。ふとした瞬間に過度な露出と捉えられる可能性がある服装はおすすめできません。
冬場の葬儀の服装
冬場は、葬儀場までの移動時に寒いと感じる方が多くいます。その場合、喪服の上からコートを着用することも可能です。
色は、黒やグレー、その他のダークカラーを選びましょう。また、装飾品の少ないコートがおすすめです。
毛皮のコートは殺生を連想させるため、マナー違反とされています。
カジュアル過ぎない、華美でないコートを選びましょう。
もし、車で葬儀場まで向かわれる方は、車にコートを置いて、喪服で参列する方法もあります。
葬儀における子どもの服装を紹介
お子さまが参列されるときの服装について解説します。
お子さまはその年齢に応じて、適した装いが異なります。
小学生・中学生・高校生は制服を着用
小学校・中学校・高校のお子さまは、学校指定の制服を着用します。制服で赤のリボンがあれば外して、リボンがない状態で参列しましょう。
制服が無ければ、ダークカラーのブレザーやワンピースがおすすめです。
小学校のお子さまであれば、長丁場で気疲れがしないように負担の少ない服装で参列します。
中学校・高校のお子さまであれば、ある程度フォーマルさも重視した服装を選びましょう。
また、足元は黒のローファーがおすすめです。小物も黒色で揃えます。
幼稚園児・乳幼児は地味な服を着用
幼稚園児・乳児のお子さまは、目立ち過ぎない地味な色味で洋服を選びます。くと色や白色がおすすめです。
他にも、ベージュや薄い水色のような落ち着いた色ならばあまり目立ちません。
華美なデザインや、音の出るデザインは控えましょう。
小さい子にとっては、慣れない環境で負担を感じる可能性があります。服装は楽に過ごせるように配慮します。
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