従来の葬儀は告別式の前夜にお通夜式があり、翌日に告別式と火葬が行われるといった2日間に分けた葬儀が主流でした。しかし近年葬儀は多様化してきており、葬儀を1日にまとめて行う一日葬が増え始めています。

そこで今回は、一日葬とは何かや一日葬が増えている理由、注意点など一日葬について網羅的にご紹介します。

 

一日葬とは?

一日葬とは、お通夜式を行わずに葬儀と告別式のみを行う葬儀形式です。「一日葬」という名称の通り、葬儀を2日間ではなく1日のみ行います。

葬儀を1日でまとめて行うことで、葬儀の準備や参列者への対応といった喪主及び遺族の負担が少なくなり、その分ゆっくりと故人との最期の時間を過ごすことができます。また、ひっそりと小規模で葬儀をしたいという方にも一日葬が適しています。

 

一日葬にかかる時間の目安

一日葬はお通夜式を省略した葬儀形式であることから、葬儀自体は1日で終了します。しかし、告別式や火葬は従来の葬儀形式と同じ流れで行われるため告別式が1時間程度、火葬から収骨までが2時間程度が目安です。例えば、告別式を10時に開始した場合は13時〜14時には葬儀全てが終わるでしょう。

なお、一日葬の基本的な流れは以下の通りです。
①ご遺体の搬送及び安置
②葬儀社と葬儀に関する打ち合わせ
③お寺へ葬儀の依頼と親族への連絡
④告別式
⑤ご出棺
⑥火葬場に移動して火葬
⑦骨上げ

また、一日葬は通常の葬儀形式よりも小規模で行われることも多く、小規模の場合は参列者も少なくなります。一日葬の参列者の人数の目安は10〜30人です。

一日葬が選ばれる理由

一日葬が選ばれている理由は、参列者への対応に追われずゆっくりと故人との時間を過ごせることや、身体的負担を軽減できるからです。

ここからは、一日葬が選ばれる具体的な理由を4点ご紹介します。

故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせるため

一つ目の理由は、故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせるためです。先述の通り一日葬は10〜30人の小規模で行うことが多く、参列者の対応などの負担を軽減できます。また、お通夜式をしないからこそお通夜の時間も故人とゆっくりと過ごすことができます。

 

高齢化に伴う身体的負担を軽減できるため

二つ目の理由は、高齢化に伴う身体的負担を軽減できるためです。日本は高齢化が進行しており、喪主やご遺族も高齢の方が増えています。高齢者が2日間にわたって葬儀を行い、参列者の対応をすることは身体的に大きな負担となります。しかし、一日葬であればお通夜式の身体的負担を無くすことができ、結果的に葬儀全体の身体的負担を減らすことができます。

 

また、喪主や遺族だけではなく参列者の負担を減らせる点も一日葬の特徴です。なぜなら、特に高齢者はお通夜式と告別式の両方に参列することが大きな負担となるからです。一日葬であれば無理にお通夜式に参列する必要がなくなり、身体的負担を軽減できます。

 

自由な形式の葬儀を好む方が増えたため

三つ目の理由は、自由な形式の葬儀を好む方が増えたためです。これまでの葬儀はお通夜式をして告別式、火葬、お骨拾いといった流れが一般的でした。しかし近年は、一日葬だけではなく家族葬や音楽葬など、これまでのしきたりに縛られない葬儀形式が増えています。世の中の価値観の変化に伴い、葬儀の形も多様化しています。

 

少人数の葬儀であるため、費用が抑えられるため

最後に、少人数の葬儀であるため費用が抑えられるという点も一日葬が選ばれる理由です。

一日葬は少人数のため式後のお食事代も抑えられ、返礼品の費用負担も軽減されます。また、お通夜式をしない分お通夜式にかかる費用も抑えられるなど、一日葬は費用を抑えられるという大きなメリットがあります。

葬儀にかかる費用は地域や宗派によって異なりますが、一般葬の平均費用は150〜280万円前後ですが、一日葬の平均費用は30〜150万円です。このことからも一日葬の費用が比較的安価であることがわかります。

 

一日葬の連絡方法

葬儀を一日葬にすると決めた場合は、参列者に対してお通夜式は行わないことを事前に連絡しなければなりません。一日葬のお知らせをする際には、ご逝去の連絡時に一日葬にすることを必ず伝えましょう。また、小規模にして参列者を近親者のみにする場合は、葬儀は近親者のみで行うことも併せてご連絡ください。

なお、昔のしきたりを重んじてお通夜式をしないことを不快に感じる方もいます。参列者に一日葬について理解してもらうために、お通夜式を行わない理由も併せて連絡しておくこともおすすめします。

一日葬を執り行った際の誤算

一日葬は故人との時間をゆっくりと過ごせたり、身体的負担を軽減できるというメリットがあります。しかし、会葬者の対応に追われたり、予定の合う参列者が限られてしまったといった誤算も少なくありません。

そこでここからは、一日葬を執り行った際に多い誤算について詳しくご紹介します。

 

会葬者の対応に追われる

一つ目の誤算は、会葬者の対応に追われることです。一日葬は小規模で行うことが多く、参列者の人数の目安は10〜30人程です。しかし、ご近所の方が葬儀を知って駆けつけたり、会社の忌引から会社関係者が参列したりといった理由で参列者が増え、対応に追われるといったケースが増えています。

会葬者の対応に追われないためには、一日葬の連絡時に近親者のみで執り行うことを事前に伝えたり、万が一参列者が増えた場合の対処法を考えておくと良いでしょう。

予定の合う参列者が限られてしまう

二つ目の誤算は、予定の合う参列者が限られてしまうことです。一日葬はお通夜式を行わないため、告別式が平日だった場合は仕事の都合で休みが取れず、葬儀に参列したくてもできないなど、予定が合わない参列者が増えやすいというデメリットがあることも把握しておきましょう。

 

希望に沿った一日葬を執り行う際のポイント

希望に沿った一日葬を執り行うためには、条件に合う葬儀社を選んだり、あらかじめ菩提寺の理解を得ておくことが重要です。ここからは、希望に沿った一日葬儀を執り行うためのポイントを2点ご紹介します。

 

正しい葬儀社選び

現在、日本には全国各地に葬儀社があります。しかし、葬儀社の中には一日葬に対応していない葬儀社もあるため、一日葬を執り行うためには一日葬に対応している葬儀社を選ばなければなりません。

さらに、希望に沿った一日葬を執り行えるように丁寧にヒアリングしてくれる葬儀社を選ぶことも重要です。ライフサポートでは、経験豊富なスタッフが丁寧にお話を伺った上で、希望通りの一日葬を執り行なえるようにサポート致しますので安心してお任せください。

菩提寺などに理解を得る必要

菩提寺や参列者の理解を得ておくことも重要です。

近年一日葬は徐々に増えつつありますが、菩提寺や高齢者はしきたりを重視してお通夜式をしないことに反対する可能性があります。菩提寺がある場合には一日葬を執り行いたいことを伝えたり、参列者には一日葬にする理由を明確に伝えるなど、周りの理解を得た上で一日葬を執り行いましょう。

さらに、夕刻一日葬とは?

一日葬には、新たに「夕刻一日葬」という葬儀形式もできました。夕刻一日葬とは、一般的な一日葬とは異なり、火葬後の夕刻から告別式を行う葬儀形式です。告別式が夕方から執り行われるため、仕事などで一日葬は参列できないという人も参列しやすいという特徴があります。

また、葬儀自体は一日葬同様1日のみのため、費用負担や身体的負担はほとんど変わりません。

夕刻一日葬の流れ

夕方から告別式をする夕刻一日葬は、基本的に以下の流れで執り行います。

①ご遺体の搬送及び安置
②葬儀社と葬儀についての打ち合わせ
③納棺の儀式
④お別れの儀式
⑤火葬
⑥告別式

夕刻一日葬は、告別式より先に火葬をするという特徴があります。

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